露光研究発表会
沖縄県立芸術大学(以下、沖芸大)において、知覚表象文化研究会、写真研究会、視聴覚文化研究会による合同研究発表会が開催されました。この合同研究発表 会の名称「露光研」には、沖縄の強い日差しに、さらには参加者の鋭い眼光に発表者各々が露光されることによって、何かしらの成果が現像されるようにとの想 いが込められています。 また、すべての境界が白く飛んでしまう露光過多の夏の沖縄で、東も西も関係なく自由に議論しようという趣旨のもと、露光研では、 これら三研究会以外の大学院生や若手研究者の方々の研究発表も行われました。
- 日時:2008年9月2日(火)〜4日(木)
- 会場:沖縄県立芸術大 学 第1キャンパス 一般教育棟3階 大講義室
- 当日の様子が知覚表象文化研究会のサイトのUPされています。
9月2日(火)
- 13:00〜 受付開始
13:20〜 あいさつ
研究発表(発表30分、質疑10分)
- 幻燈旅行講演で幻想世界旅行――19世紀末の旅行イメージ
大畑 光範 (沖縄県立芸術大学 教育補助嘱託員) - 初期映画における映像、音、観客
松谷 容作 (神戸大学大学院 博士課程) - レコードという記譜法――比較音楽学とレコード聴取の諸問題
秋吉 康晴 (神戸大学大学院 博士課程)
- モデルとしての身体ーー20世紀初頭フランスのスポーツ雑誌を中心に
増田 展大 (神戸大学大学院 博士課程) - エドワード・スタイケンと写真の展示方法について
――「ザ・ファミリー・オブ・マン」展の例を中心に
土山 陽子 (早稲田大学大学院 博士課程)
9月3日(水)
研究発表(発表30分、質疑10分)
- 草間弥生における水玉・網目の持つ意味の変遷――1990年代を中心に
浦井 裕子 (東京工業大学大学院 修士課程) - Long Cycle Design――アアルトのローカライゼーションとイノベーション
野崎 林太郎(東京工業大学大学院 修士課程) - デザイン批判の困難と旋回するコトバ
加島 卓 (東京大学大学院 博士課程)
- 現代日本における「路上観察」行為の変容としての廃墟趣味
――探求の視線から受容の視線へ
磯ヶ谷 真依(沖縄県立芸術大学大学院 修士課程) - 會津八一と古美術写真
湯浅 健次郎(新潟市會津八一記念館 学芸員)
- 写真家・伊志嶺隆研究――風土性と普遍性
友寄 寛子 (沖縄県立芸術大学大学院 修士課程) - 沖縄を「報道」する――東松照明の沖縄写真
林田 新 (同志社大学大学院 博士課程)
懇親会(17:30〜21:30)
宜野湾市トロピカルビーチに てビーチパーティー(バーベキュー)参加自由9月4日(木)
研究発表(発表30分、質疑10分)
- 高野文子「黄色い本ーージャック・チボーという名の友人」における文字と絵の関係
岡本 愛 (大阪大学大学院 修士課程) - 日本のロボットアニメにおけるポストヒューマン的形象をめぐって
門林 岳史 (東京大学大学院 日本学術振興会特別研究員) - 欲望のイメージーーバタイユにおける視覚的放棄
唄 邦弘 (神戸大学大学院 博士課程)
エクスカーション(午後)
- 行先:美ら海水族館
- 行程:首里発12:30→13:30名護(昼食)14:30→15:30水族館17:30→20:00首里着
研究会ポスター
